「愛の園」 ピーテル・パウル・ルーベンス 作者:ピーテル・パウル・ルーベンス 年代:1633年頃 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 壮麗な石造りの館の前に集う若い男女のみやびやかな戯れ。背景としてヴィーナスの噴水、三美神の彫像、また祝婚のハトやバラの花輪を持って宙を舞う愛の使者のキューピッドたち。 この主題“愛の園”はマリアの純潔を象徴する中世の“閉じられし園”が起源だが、ここでは画家自身が夢見る愛の桃源郷に置き換えられた。 左側で踊る男女はルーベンスと若い妻の、またこの庭園は画家の工房兼邸館の理想の投影であろう。ヴァトーへの影響も大きい。(大高) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧