世界の美術館

「皇太子バルタザール・カルロス騎馬像」 ディエゴ・ベラスケス

皇太子バルタザール・カルロス騎馬像
年代:1634-1635年
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:プラド美術館

1635年、離宮ブエン・レティー口内に“諸王国の間”が竣工し、王国の栄光を称える数多くの絵がその長廊下を飾った。本作はその1枚で、父の国王と母后の両騎馬像に挟まれて扉の上方に掲げられた。

指揮棒を持ち、胸甲を着け、緋色(ひいろ)の帯をなびかせて駿馬(しゅんめ)を駆るその姿は凛々しく勇壮で、斜陽スペインの影からはほど遠い。

ベラスケスの絵筆は、左前方へと飛翔する皇太子を動的なバロック空間に収めて、まことにさわやかである。(大高)

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