「オリバーレス伯・公爵騎馬像」 ディエゴ・ベラスケス 作者:ディエゴ・ベラスケス 年代:1636-1638年頃 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 伯爵、公爵のふたつの称号を持つオリバーレス(1587−1645年)は、フェリペ四世の即位とともに宰相となり、ベラスケスの宮廷入りも画策したらしい。 慎重な野心家で、激情的で権勢欲が強く、王国再建のためにひとり奮闘するが1643年に失脚した。 ここでは乗馬の名手だった宰相が、戦場で指揮を執る姿で描かれている。馬を操るこのダイナミックなポーズには、政治面での巧みな手腕が暗示されているとみてよい。(大高) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧