「マルガリータ王女」 ディエゴ・ベラスケス 作者:ディエゴ・ベラスケス 年代:1660年頃 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 マルガリータは1650年、フェリペ四世と再婚した若いマリアナ王妃との間に生まれた。 幼い時から愛らしい同王女の姿は何度も描かれ、嫁ぐことが予定されたウィーンの王家に成長記録として贈られた。本作はベラスケスの最晩年に属するもので絶筆とされる。 近くでは“色彩の染み”だが、離れて見れば朱と銀灰色の豪奢(ごうしゃ)な骨張りスカートに、またみごとな材質感のハンカチや花に変わる。それはもう印象派の技法に近い。(大高) あわせて見たい絵画・コラム「エマオの晩餐」 カラヴァッジオ (ミケランジェロ・メリジ・ダ・カラヴァッジオ)「絵画芸術のアレゴリー」 ヤン・フェルメール「ルイ十四世の肖像」 リゴー(イアサント・リゴー)「サン=ラザール駅」 クロード・モネ スポンサードリンク