「マルガリータ王女」 ディエゴ・ベラスケス 作者:ディエゴ・ベラスケス 年代:1660年頃 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:プラド美術館 マルガリータは1650年、フェリペ四世と再婚した若いマリアナ王妃との間に生まれた。 幼い時から愛らしい同王女の姿は何度も描かれ、嫁ぐことが予定されたウィーンの王家に成長記録として贈られた。本作はベラスケスの最晩年に属するもので絶筆とされる。 近くでは“色彩の染み”だが、離れて見れば朱と銀灰色の豪奢(ごうしゃ)な骨張りスカートに、またみごとな材質感のハンカチや花に変わる。それはもう印象派の技法に近い。(大高) あわせて見たい絵画・コラム【コラム】美術の皮膚(17)「やっぱり画家は長寿?」【コラム】美術の皮膚(68)「“幸福の画家”の苦悩~挑戦する苦悩~」「レ・ミゼラブルの自画像」 ポール・ゴーガンボストン美術館の至宝展 ― 東西の名品、珠玉のコレクション(神戸) スポンサードリンク