プラド美術館, ラファエルロ(ラファエルロ・サンティ)

「仔羊のいる聖家族」 ラファエロ・サンティ

仔羊のいる聖家族
年代:1507年
製法:油彩、板
収蔵美術館:プラド美術館

ラファエロが、ペルジーノの型にはまったスタイルから抜け出し、レオナルド・ダ・ヴィンチやフラ・バルトロメーオの影響を受けながら彼独自の調和的な様式を作り始めたフィレンツェ時代の作品である。

聖母の襟の縁に署名と年記がある小さな画面の中で重なるように並んだ家族が親密な雰囲気を醸し出している。北方的な聖堂のある穏やかな背景には『エジプトへの逃避』の情景が描かれている。

解説:篠塚 二三男(跡見学園女子大学 教授)

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