「烏の飛ぶ麦畑」 フィンセント・ファン・ゴッホ 作者:フィンセント・ファン・ゴッホ 年代:1890年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:ゴッホ美術館 紺色の空の下、風に乱れる黄金の麦畑。激しい色の対比と大胆な筆触、烏(カラス)の群れと中央に消えていく路などが、見る者に不安な気持ちを起こさせる。 このため、この作品は事実に反して、しばしば、ゴッホ最後の作品のように語られ、彼の苦労ばかりか世界終末のイメージまでをも読み取る試みがなされている。 しかし、ゴッホはこうした風景に自らを回復させる「自然の力」を感じ取っていたようだ。 あわせて見たい絵画・コラム【コラム】美術の皮膚(81)「印象派物語~間違いではなくたったの違い~」「リュートを弾く若者」 ミケランジェロ・メリジ・ダ・カラヴァッジオ「夜の授業」 ヘラルト・ダウ「十字架降下」 ウェイデン(ロヒール・ヴァン・デル・ウェイデン) スポンサードリンク