ゴッホ(フィンセント・ファン・ゴッホ), ゴッホ美術館

「画架の前の自画像」 フィンセント・ファン・ゴッホ

画架の前の自画像
年代:1888年
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:ゴッホ美術館

ゴッホは生涯に30点以上の自画像を描いた。これはモデルを雇う経済的余裕がなかったためでもあるが、自分という存在への意識が高かったためでもあった。

パリ時代の自画像は、後年の内なる狂気を見据えるような作品とは違い、この作品のように明るい印象派風の色彩と筆触とが横溢(おういつ)する穏やかなものである。

ゴッホは画架に向かって絵筆を執る姿を描くことで、本格的な画家として生きる自分を表現したかったのだろう。

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