「画架の前の自画像」 フィンセント・ファン・ゴッホ 作者:フィンセント・ファン・ゴッホ 年代:1888年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:ゴッホ美術館 ゴッホは生涯に30点以上の自画像を描いた。これはモデルを雇う経済的余裕がなかったためでもあるが、自分という存在への意識が高かったためでもあった。 パリ時代の自画像は、後年の内なる狂気を見据えるような作品とは違い、この作品のように明るい印象派風の色彩と筆触とが横溢(おういつ)する穏やかなものである。 ゴッホは画架に向かって絵筆を執る姿を描くことで、本格的な画家として生きる自分を表現したかったのだろう。 スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧