ゴッホ(フィンセント・ファン・ゴッホ), ゴッホ美術館

「ゴーガンの肘掛け椅子」 フィンセント・ファン・ゴッホ

ゴーガンの肘掛け椅子
年代:1888年
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:ゴッホ美術館

蝋燭(ろうそく)と本を載せたどっしりとした肘掛椅子。年上で画家としての経歴も長いゴーガンに対するゴッホの気持ちが表れているようだ。

だが、この作品が描かれてまもなく二人は別れることになる。ゴッホはそのことを予期していたのか、手紙の中でこの作品を「ゴーガンの空っぽの椅子」と呼んでいる。

対となる『ゴッホの椅子』(ロンドン、ナショナル・ギャラリー)には、自分が好きだったパイプが載っている。

解説:喜多崎 親(一橋大学大学院 教授)

    スポンサードリンク