「落穂拾い」 ジャン=フランソワ・ミレー 作者:ジャン=フランソワ・ミレー 年代:1857年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 この作品は、サロンに展示されるや「貧困の三美神」などと批判され、賛否両論を巻き起こした。前景の3人の農婦の頭巾(ずきん)や衣服の色、姿勢、背景など、この画面の完成までに、画家は実に100枚にもおよぶ準備習作と推敲を重ねたという。 麦刈りのあとに畑の落穂を拾い、自分たちの糧とすることを許された貧しい人々。その極貧の労働は、旧約聖書の「ルツとボアズ」のエピソードにも書かれており、ミレーはその精神性を写生表現と融合させている。(隠岐) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧