「春」 ジャン=フランソワ・ミレー 作者:ジャン=フランソワ・ミレー 年代:1868-1873年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 ミレーと同様バルビゾン村の住人画家だったテオドール・ルソーは、1867年に死去したため、ルソーの絵の愛好家が、今度はミレーに四季連作を注文した。 しかし死期のせまった彼は春、夏、秋は仕上げたものの冬は未完に終わった。他の3点と違って『春』はごく緻密(ちみつ)に仕上げられており、画家の非常な意欲が感じられる。遠くの樹下で雨宿りの人もいる荒天の中、陽光に輝く木々や虹。この超常的な光景に、画家は大自然の神秘を見たのかもしれない。(隠岐) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧