「タヒチの女たち(浜辺にて)」 ポール・ゴーガン 作者:ポール・ゴーガン 年代:1891年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 タヒチに到着した年の作。地上の楽園であるはずのタヒチにも文明の波は押し寄せていた。野性的な肉体をもった女たちも素朴な心を失い始めていた。タヒチのパレオをまとった左の女と、宣教師のもたらした西洋の服を着て謎めいた懐疑的なまなざしを向ける右手の女。 ここには画家が到着後約5ヶ月を経て現地妻とした13歳の少女を通してとらえたタヒチ像がある。こののち装飾的な色面を背景に画面いっぱいに描かれた人物像が多数生み出される。(廣田) あわせて見たい絵画・コラム「ジャングル、虎と野牛の戦い」 アンリ・ルソー「無原罪のお宿り」 スルバラン(フランシスコ・デ・スルバラン)「真珠の女」 ジャン=バティスト=カミーユ・コロー【コラム】美術の皮膚(52)「おしゃべりな絵画~絵画の値段の意味~」 スポンサードリンク