「春」 ジャン=フランソワ・ミレー 作者:ジャン=フランソワ・ミレー 年代:1868-1873年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 ミレーと同様バルビゾン村の住人画家だったテオドール・ルソーは、1867年に死去したため、ルソーの絵の愛好家が、今度はミレーに四季連作を注文した。 しかし死期のせまった彼は春、夏、秋は仕上げたものの冬は未完に終わった。他の3点と違って『春』はごく緻密(ちみつ)に仕上げられており、画家の非常な意欲が感じられる。遠くの樹下で雨宿りの人もいる荒天の中、陽光に輝く木々や虹。この超常的な光景に、画家は大自然の神秘を見たのかもしれない。(隠岐) あわせて見たい絵画・コラム「家路につく家畜たち(秋)」 ピーテル・ブリューゲル(父)【コラム】美術の皮膚(120)「ハプスブルグ~本家と分家~」「夜警(フランス・バニング・コック隊長とウイレム・ファン・レイテンブルフ副官の自警団)」 レンブラント・ファン・レイン「画家のアトリエ」 ギュスターヴ・クールベ スポンサードリンク