
自作農の長男に生まれたミレーが画家になれたのは、彼の才能に理解を示していた祖母の後押しのおかげだった。その祖母が、野良仕事の際、教会の夕べの鐘を聞いたら、亡き人々に祈りを捧げるように言っていたことを主題にしたとされる。
夕闇がせまる畑で祈る女の肩越しに、鐘の音の出所である教会の尖塔(せんとう)がはるか遠くに見えている。農民の敬虔(けいけん)な生活態度を示す模範的な図像として、この絵はのちに版画化され、ヨーロッパ全域に広まった。(隠岐)
自作農の長男に生まれたミレーが画家になれたのは、彼の才能に理解を示していた祖母の後押しのおかげだった。その祖母が、野良仕事の際、教会の夕べの鐘を聞いたら、亡き人々に祈りを捧げるように言っていたことを主題にしたとされる。
夕闇がせまる畑で祈る女の肩越しに、鐘の音の出所である教会の尖塔(せんとう)がはるか遠くに見えている。農民の敬虔(けいけん)な生活態度を示す模範的な図像として、この絵はのちに版画化され、ヨーロッパ全域に広まった。(隠岐)