ポール・ゴーガン
ポール・ゴーガン
Paul Gauguim
(1848-1903年)
19世紀フランスの画家。カミーユ・ピサロらの印象主義の影響を受けた素人画家だったが、大いに成功していた株式仲買人の職を捨て、画業に専念、流浪の末、南太平洋の孤島で病死する。
1883年画家となってからはベルナールらのポン=タヴァン派に加わって、平面的な、単純化された色面による描写で、フォーヴィスムの絵画運動に大きな影響を及ぼした。
西欧の文明に絶望した彼は43歳の時タヒチ島に渡り、未開の文明に触れ、土地の女性の健やかな肉体と、自然の中の精霊とともに生きる素朴で神秘的な生活を描き、西欧の市民社会の良識に挑戦する、全く新しい美を創造した。(田辺 徹)