「レスタックから眺めたマルセイユ湾」 ポール・セザンヌ 作者:ポール・セザンヌ 年代:1878-1879年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 南フランスのマルセイユ湾から望むレスタックを、セザンヌはたびたび描いている。 遠方に広がる海を平面に置き、通常の遠近法で絵に奥行きを出しているが、平らに塗られた絵具が手前に盛り上がってくるようでいながら、前方の山は確かな遠景として収まり、海風がさわやかに感取できる。 筆のタッチで家や樹や岩を表し、輪郭を描かず、絵具を平面的に塗り重ねて遠近感を出したセザンヌ独自の技法が明快に示されている代表的な風景画である。 解説:高草 茂(美術史家) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧