「朝、ニンフの踊り」 コロー(ジャン=バティスト=カミーユ・コロー) 題名:朝、ニンフの踊り 作者:ジャン=バティスト=カミーユ・コロー 年代:1850年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 ニンフとは古代ギリシャ神話の妖精のことである。左脇の木に寄って酒盃をかかげる男は酒神バッカスだろうか。ニンフたちの踊りの輪の中央に酔って立てないシレノスもいる。 しかしこれは、勤勉な風景写生でとらえた朝霧けぶる現実の森の息吹と、画家が愛したオペラやバレエの情景という近代的要素を組み合わせて、19世紀に蘇った神話世界である。コローはこれ以後、「絵筆で詩を描く」ような叙情的風景画で一世を風靡するようになる。(隠岐) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧