世界の美術館

「朝、ニンフの踊り」 コロー(ジャン=バティスト=カミーユ・コロー)

朝、ニンフの踊り
題名:朝、ニンフの踊り
年代:1850年
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:オルセー美術館

ニンフとは古代ギリシャ神話の妖精のことである。左脇の木に寄って酒盃をかかげる男は酒神バッカスだろうか。ニンフたちの踊りの輪の中央に酔って立てないシレノスもいる。

しかしこれは、勤勉な風景写生でとらえた朝霧けぶる現実の森の息吹と、画家が愛したオペラやバレエの情景という近代的要素を組み合わせて、19世紀に蘇った神話世界である。コローはこれ以後、「絵筆で詩を描く」ような叙情的風景画で一世を風靡するようになる。(隠岐)