「自画像」 ポール・セザンヌ 作者:ポール・セザンヌ 年代:1875年頃 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 生涯30点以上描かれた自画像の中でも、30代半ばの内省的で武骨な風貌を伝えるこの作品は、セザンヌの人間を最もよく示す。初期のバロックとロマン主義的傾向を残す印象派時代の代表作である。 あごひげを蓄え、口をぎゅっと結んだ自画像は、晩年にかなり穏やかな雰囲気に包まれるが、寡黙で、深い精神的な情感を秘めたその表情は変わらない。衣服を暗色で抑え、背景を明るくして額に光を強く当てた構図と技法はセザンヌ独自のものである。(高草) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧