「アルルのゴッホの部屋」 フィンセント・ファン・ゴッホ 作者:フィンセント・ファン・ゴッホ 年代:1889年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 ゴーガンとの生活の緊張から発作を起こしたゴッホは入院ののちサン=レミで療養生活を送る。そこで彼はアルル時代の傑作と自認する自分の寝室の絵のコピーを2点制作している。 家具と言えば質素なベッドと机、2脚の椅子のみ。それらを平塗りの色彩で簡潔に、堂々と描き出しながら、ゴッホは<絶対的休息>あるいは<眠り>を暗示しようとした。ゴッホにおいては、簡潔な芸術の理想はまた、簡素な生活と結び付いていた。(廣田) あわせて見たい絵画・コラム【コラム】美術の皮膚(62)「今こそジャポニスムを考えてみる~パリを席巻したジャポネズリー~」【コラム】美術の皮膚(128)ゴッホとゴーギャン~間が悪いとばかりは言っていられない~【コラム】美術の皮膚(95)「世紀末芸術~継がれるジョン・ラスキンの思想~」「果物をもつ女」 ポール・ゴーガン スポンサードリンク