オルセー美術館, ゴッホ(フィンセント・ファン・ゴッホ)

「オーヴェール=シュル=オワーズの教会」 フィンセント・ファン・ゴッホ

オーヴェール=シュル=オワーズの教会
年代:1890年
製法:油彩、カンヴァス
収蔵美術館:オルセー美術館

ゴッホの晩年の傑作。「澄んだコバルトの空に紫がかった教会、群青色のステンドグラス、花の咲いた緑草、陽の当たったバラ色の砂の遺、(オランダの)ヌエネンで描いた古い教会の塔や墓地とそっくりな感じだが、今は色彩がもっと表現的に、華麗になっている」と画家は言う。

オランダ時代、彼は永遠なる農民の生と死を考えていた。今、色彩の神秘で教会を包みながら、自らの生と死に思いを馳せているのであろう。2カ月後、彼は自ら命を絶つ。(廣田)

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