「陽光の中の裸婦」 ルノワール (オーギュスト・ルノワール) 作者:オーギュスト・ルノワール 年代:1876年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 「習作」と題して第2回印象派展に出品した作品であるが、批評家の嘲笑を浴び、フィガロ紙も「緑色や紫色がかった斑点だらけの肉体」と酷評した。 庭の樹間から洩れてくる日の光が女性の肌にわずかにかかり、その体はほとんど、茂みにこぼれ落ちる光のさまざまな影に包まれている。緑や紫がかった色合いは樹葉に反射した光を映し、柔らかな肌色を美しく際立たせる。モデルはマネの作品にもしばしば登場する愛称アンナという女性。 解説:高草 茂(美術史家) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧