作者：エドゥワール・マネ

年代：1863年

製法：油彩、カンヴァス

収蔵美術館：オルセー美術館

この作品は、人物の姿勢をルネサンス期の版画にとり、ジョルジョーネの名画『田園の奏楽』を下敷きにして、ルネサンスの息吹を蘇らせようと試みた意欲作だった。

マネの高邁（こうまい）な意図にもかかわらず、これはサロンに落選し、落選者に展示の機会を与えた落選展に飾られると、奥行き表現の未熱さや下品な遊興のひとこまに見える情景の不道徳性から激しい非難を浴びた。このスキャンダルを機に、マネは若手画家たちの中心人物になっていった。