「バルコニー」ー エドゥワール・マネ 作者:エドゥワール・マネ 年代:1869年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 この作品は、スペインの巨匠ゴヤの『バルコニーのマハたち』を下敷きにしているが、暗い背景に親しげに密談を交わす男女を描いたゴヤの作品に比べ、かたわらにある花や女性たちのドレスなどさわやかに明るい。 しかし、その明るさにもかかわらず、人々は違った方向へうつろな視線を投げて集いつつ孤独である。椅子にかけ、手すりに肘を乗せる女性は、当時マネに弟子入りしていたベルト・モリゾである。彼女はのちにマネの弟と結婚し、印象派画家として活躍した。(隠岐) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧