「晩鐘」 ジャン=フランソワ・ミレー 作者:ジャン=フランソワ・ミレー 年代:1857-1859年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:オルセー美術館 自作農の長男に生まれたミレーが画家になれたのは、彼の才能に理解を示していた祖母の後押しのおかげだった。その祖母が、野良仕事の際、教会の夕べの鐘を聞いたら、亡き人々に祈りを捧げるように言っていたことを主題にしたとされる。 夕闇がせまる畑で祈る女の肩越しに、鐘の音の出所である教会の尖塔(せんとう)がはるか遠くに見えている。農民の敬虔(けいけん)な生活態度を示す模範的な図像として、この絵はのちに版画化され、ヨーロッパ全域に広まった。(隠岐) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧