「緑のスカーフの女」 カミーユ・ピサロ 作者:カミーユ・ピサロ 年代:1893年 製法:油彩、厚紙 収蔵美術館:オルセー美術館 1880年代後半、均一な筆遣いと明るい画面の追究はカミーユ・ピサロを新印象派へと向かわせた。 1890年頃には自らの印象派様式へと回帰し、以後風景画、農婦、浴女などさまざまな主題を採り上げるが、農婦を描いた作品では新印象派の技法を保持している。 本作品でも顔や手の光の当たる部分は暗く、背中の影の部分は明るく縁どる新印象派の技法が用いられ、人物をくっきりと浮かび上がらせているが、伸びやかな筆遣いと独特な色彩の調和が注目される。(廣田) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧