世界の美術館

「緑のスカーフの女」 カミーユ・ピサロ

緑のスカーフの女
年代:1893年
製法:油彩、厚紙
収蔵美術館:オルセー美術館

1880年代後半、均一な筆遣いと明るい画面の追究はカミーユ・ピサロを新印象派へと向かわせた。

1890年頃には自らの印象派様式へと回帰し、以後風景画、農婦、浴女などさまざまな主題を採り上げるが、農婦を描いた作品では新印象派の技法を保持している。

本作品でも顔や手の光の当たる部分は暗く、背中の影の部分は明るく縁どる新印象派の技法が用いられ、人物をくっきりと浮かび上がらせているが、伸びやかな筆遣いと独特な色彩の調和が注目される。(廣田)