「天文学者」ー フェルメール 作者:フェルメール 年代:1668年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:ルーヴル美術館 現在、フランクフルトのシュテーデル美術研究所所蔵の『地理学者』と対を成す作品である。 当時の天文学者を描く図像としては、コンパスを片手に窓際から夜空を仰ぎ見る学者の姿が通例であったが、室内画を得意としたフェルメールらしく、ここでも彼の描く天文学者は室内で静かに机上の天球儀に手を触れながら思索にふけっている。 そのうえ、画面左の窓から薄暗い部屋に木洩れ日が射し、日常的な空間も夢幻的な雰囲気に包まれている。(橋) スポンサードリンク 編集者RECENT POSTED2023年2月6日憧憬の地 ブルターニュ ― モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷:国立西洋美術館イベント情報2023年2月6日ルーヴル美術館展 愛を描く:国立新美術館イベント情報2022年1月12日【コラム】美術の皮膚(192)マネの黒とマネの闇~モネの友情×打算~コラム2021年12月18日【コラム】美術の皮膚(191)マネの黒とマネの闇~ブーダンとクールベ~コラム2021年12月11日【コラム】美術の皮膚(190)マネの黒とマネの闇~本当の印象派の父~コラム2021年11月27日【コラム】美術の皮膚(189)マネの黒とマネの闇~もう一枚の集大成~コラム編集者の記事一覧