「天文学者」ー フェルメール 作者:フェルメール 年代:1668年 製法:油彩、カンヴァス 収蔵美術館:ルーヴル美術館 現在、フランクフルトのシュテーデル美術研究所所蔵の『地理学者』と対を成す作品である。 当時の天文学者を描く図像としては、コンパスを片手に窓際から夜空を仰ぎ見る学者の姿が通例であったが、室内画を得意としたフェルメールらしく、ここでも彼の描く天文学者は室内で静かに机上の天球儀に手を触れながら思索にふけっている。 そのうえ、画面左の窓から薄暗い部屋に木洩れ日が射し、日常的な空間も夢幻的な雰囲気に包まれている。(橋) あわせて見たい絵画・コラム「謝肉祭と四旬節の間の争い」 ピーテル・ブリューゲル(父)【コラム】美術の皮膚(172)マネの黒とマネの闇~権威への執着~ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜「聖母子と少年聖ヨハネ(薔薇園の聖母)」 サンドロ・ボッティチェッリ スポンサードリンク