ラ・トゥール(ジョルジュ・ド・ラ・トゥール) | 世界の美術館

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
Georges de La Tour
(1593年–1652年)

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール作品収蔵美術館一覧

17世紀のフランス画家。ロレーヌ地方のリュネヴィルという町でおもに活動した。鋭い写実主義とイタリアのカラヴァッジオの影響を受けたコントラストの強い明暗表現を用いた画風に特徴がある。

始めは『女占い師』(ニューヨーク、メトロポリタン美術館)のような風俗画を描いたが、やがて厳しい神秘的な宗教感情に満ちた宗教画を描くようになる。蝋燭(ろうそく)の光に照らし出された夜の情景を得意とした。

禁欲的で静謐(せいひつ)な深い精神性に溢れたその作品は、フランス古典主義の成立を予告するものがある。20世紀になってスペインやイタリアの絵画に紛れ込んでいた中から再発見され、偉大な画家としての全貌が明らかにされた。代表作に『大工の聖ヨセフ』(パリ、ルーヴル美術館)、『キリスト誕生』(レンヌ美術館)などがある。 (太田 泰人)

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
Georges de La Tour
(1593年–1652年)

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール作品収蔵美術館一覧

17世紀のフランス画家。ロレーヌ地方のリュネヴィルという町でおもに活動した。鋭い写実主義とイタリアのカラヴァッジオの影響を受けたコントラストの強い明暗表現を用いた画風に特徴がある。

始めは『女占い師』(ニューヨーク、メトロポリタン美術館)のような風俗画を描いたが、やがて厳しい神秘的な宗教感情に満ちた宗教画を描くようになる。蝋燭(ろうそく)の光に照らし出された夜の情景を得意とした。

禁欲的で静謐(せいひつ)な深い精神性に溢れたその作品は、フランス古典主義の成立を予告するものがある。20世紀になってスペインやイタリアの絵画に紛れ込んでいた中から再発見され、偉大な画家としての全貌が明らかにされた。代表作に『大工の聖ヨセフ』(パリ、ルーヴル美術館)、『キリスト誕生』(レンヌ美術館)などがある。 (太田 泰人)