フィンセント・ファン・ゴッホ
Vincent van Gogh
(1853-1890年)
オランダ出新の画家。主としてフランスで活躍した。北ブラバンドmpフロート・ズンデルトにプロテスタントの牧師の子として生まれ、画商勤め、牧師、伝道師などを経たのち、1881年、画家となることを決意、画家であった叔父マウフェやアントウェルペンのアカデミーに短期間学んだ。
人道主義的な思想から好んで労働者、農民などを写実的に描いていたが、1886年2月に南仏アルルに移ると、強烈な色彩と激しいタッチとを用いて独特の風景画や人物画を描き始めた。アルルでは、芸術家の共同体を夢見てゴーガンと生活をともにするがうまくいかず、精神を病み、ついには自ら片耳を切り落とした。
1889年5月、サン=レミの療養所に入り、時折襲ってくる精神病の発作と闘いながら制作を続けたが、1890年5月、オーヴェール=シュル=オワーズに移り、同年7月28日、自らピストルで腹を撃ち、その生涯を閉じた。画家としての活動期間はわずか10年だが、その間に800点を越える油彩画を残した。(喜多崎 親)